Singles II

中島みゆき( MIYUKI NAKAJIMA ) Singles II歌詞
1.時代

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

今はこんなに悲しくて 涙もかれ果てて
もう二度と笑顔には なれそうもないけど

そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと きっと笑って話せるわ
だから 今日はくよくよしないで
今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ 時代はまわる
喜び悲しみくり返し 今日は別れた恋人たちも
生まれ変わって めぐりあうよ

旅を続ける人々は いつか故郷に出会う日を
たとえ今夜は倒れても きっと信じてドアを出る
たとえ今日は果てしもなく
冷たい雨が降っていても
めぐるめぐるよ 時代はめぐる
別れと出会いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ

まわるまわるよ 時代はまわる
別れと出逢いをくり返し
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って歩きだすよ
今日は倒れた旅人たちも 生まれ変って 歩きだすよ


2.最後の女神

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

いちばん最後に見た夢だけを
人は覚えているのだろう
幼い日に見た夢を 思い出してみないか

あぁ あれは壊れたオモチャ
いつもいつも好きだったのに
僕には直せなかった
夢の中で今も泣いている
言葉にならない SOSの波
受けとめてくれる人がいるだろうか

あぁ あれは最後の女神
まぎれもなく君を待っている
あぁ たとえ最後のロケットが
君を残し 地球を捨てても

まだ見ぬ陸を信じて
何故に鳥は海をゆけるの
約束を載せた紙は風の中
受けとめてくれる人がいるだろうか

あぁ あれは最後の女神
天使たちが歌いやめても
あぁ あれは最後の女神
まぎれもなく君を待ってる

心は変わる 誰もが変わる
変わりゆけ 変わりゆけ もっと好きになれ

いちばん最後に見た夢だけを
人は覚えているだろう
幼い日に見た夢を 思い出してみない…

あぁ あれは最後の女神
天使たちが歌いやめても

あぁ あれは最後の女神
天使たちが歌いやめても

あぁ あれは最後の女神
天使たちが歌いやめても


3.ジェラシー・ジェラシー

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

ジェラシー ジェラシー
ジェラシー ジェラシー

誰の目にも見せないようにすればするほど
ひどくなってゆくのがジェラシー
目線ひとつバレずにクールに見せてるほど
降り積もってゆくのがジェラシー

ジェラシー ジェラシー
ジェラシー 嫌われたくないのね
あの人からも
あの人の側にいる人みんなから
よく思われたいのよね
バカじゃないかしら

会えないのと会いたくないのは別ものだと
わかりきっているのにジェラシー
「縛られないで済むのが賢い」と男たち
猫みたいに言うからジェラシー

ジェラシー ジェラシー
ジェラシー 誰もが疑わしい
男だろうと 女ならもっと
あの人に妙に近づきすぎる気がするの
バカじゃないかしら

ジェラシー ジェラシー
ジェラシー 誰もが疑わしい
ジェラシー ジェラシー
ジェラシー 誰もが疑わしい

ジェラシー ジェラシー
ジェラシー ジェラシー


4.兆しのシーズン

作詞:中島みゆき
作曲:筒美京平

眠りそこねた真夜中 窓を打つ雨
いつから夢の中に忍び込んだの
うなされていたうわごと 目を醒ましても
唇にまだリアルに漂っている
こんな理由でなんか会いにゆけないわ

もう一人では眠れない 兆しのシーズン
壊れたら悲しい でもそれよりも恋しい
もう強がりの限界 兆しのシーズン
いなされてしまうのかしら

降りつのらせてゆく雨 熱くなる胸
潤んで瞳の中 意地がくずれる
貴方が遠ざかってく夢で泣いたわ
愚かしいほどに私 すがりついてた
知らず知らずのうちに傾いてたのね

※貴方だけが気づかない 兆しのシーズン
なぜ女のほうからじゃ 強気に出られない
もう半端じゃ終われない 兆しのシーズン
いなされてしまうのかしら※

(※くり返し)


5.浅い眠り

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

忘れないと誓ったあの日の夏は遠く
寄せて返す波にもあの日の風はいない
ああ二人で点したあの部屋のキャンドルは
光あふれる時代の中で
どこへはかなく消えていったのか
恋しさを聞かせてよ
惜しみなく聞かせてよ
他人じゃないなら なおさら なおさら

浅い眠りにさすらいながら
街はほんとは愛を叫んでいる
浅い眠りにさすらいながら
街はほんとは愛を叫んでいる

風の中にふるえて瞬(またた)く星のように
あやまちかもしれないと哀しく迷っていた
ああ二人気づかない 失ってみるまでは
誰が一番ほしい人なのか
何が一番つらいことなのか
恋しさはこわれもの
せつなさはこわれもの
他人じゃないなら なおさら なおさら

浅い眠りにさすらいながら
街はほんとは愛を叫んでいる
浅い眠りにさすらいながら
街はほんとは愛を叫んでいる
浅い眠りにさすらいながら
街はほんとは愛を叫んでいる


6.親愛なる者へ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

風は北向き
心の中じゃ朝も夜中もいつだって吹雪
だけど死ぬまで春の服を着るよ
そうさ寒いとみんな逃げてしまうものね みんなそうさ

走り続けていなけりゃ倒れちまう
自転車みたいなこの命転がして
息はきれぎれそれでも走れ
走りやめたらガラクタと呼ぶだけだ この世では

冷えた身体を暖めてくれ
すがり寄る町に住む人とてなく
扉をあけて出てくる人は
誰も今しも旅に出る支度 意気も高く

生きてゆけよと扉の外で
手を振りながら呼んでる声が聞こえる
死んでしまえとののしっておくれ
窓の中笑いだす声を聞かすくらいなら
ねぇ、おまえだけは

生きる手だてはあざないものと
肩をそらして風を受けながら
いま崩れゆく崖の上に立ち
流し目を使う 昔惚れてくれた奴に なさけないね

風は北向き
心の中じゃ朝も夜中もいつだって吹雪
だれどだけどだけど
死んでも春の服を着るよ
そうさ寒いとみんな逃げてしまうものね


7.誕生

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

ひとりでも私は生きられるけど
でもだれかとならば人生ははるかに違う
強気で強気で生きてる人ほど
些細な寂しさでつまずくものよ
呼んでも呼んでもとどかぬ恋でも
むなしい恋なんて ある筈がないと言ってよ
待っても待っても戻らぬ恋でも
無駄な月日なんて ないと言ってよ

めぐり来る季節をかぞえながら
めぐり逢う命をかぞえながら
畏れながら憎みながら
いつか愛を知ってゆく
泣きながら生まれる子供のように
もいちど生きるため泣いて来たのね

Remember 生まれた時
だれでも言われた筈
耳をすまして思い出して
最初に聞いた Welcome
Remember 生まれたこと
Remember 出逢ったこと
Remember 一緒に生きてたこと
そして覚えていること

ふりかえるひまもなく時は流れて
帰りたい場所が またひとつずつ消えてゆく
すがりたいだれかを失うたびに
だれかを守りたい私になるの

わかれゆく季節をかぞえながら
わかれゆく命をかぞえながら
祈りながら 嘆きながら
とうに愛を知っている
忘れない言葉はだれでもひとつ
たとえサヨナラでも愛してる意味

Remember 生まれた時
だれでも言われた筈
耳をすまして思い出して
最初に聞いた Welcome
Remember けれどもしも
思い出せないなら
わたし いつでもあなたに言う
生まれてくれて Welcome
Remember 生まれたこと
Remember 出逢ったこと
Remember 一緒に生きてたこと
そして覚えていること


8.Maybe

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

※Maybe 夢見れば Maybe 人生は
Maybe つらい思いが多くなるけれど
Maybe 夢見ずに Maybe いられない
Maybe もしかしたら※

雲の流れは西から東 4つの季節をつないでゆく
今日も地上に吹きつける風は左から右 右から左
1秒毎に気が変わる予測のつかない癇癪持ち
1つのビルの角を曲がる度に意外な向きで吹きつけて来る

私は唇かみしめて胸をそらして歩いてゆく
なんでもないわ私は大丈夫どこにも隙がない
なんでもないわ私は大丈夫なんでもないわどこにも隙がない

(※くり返し)

弱気になった人たちは強いビル風に飛ばされる
私は髪をきつく結いあげて 大きなバッグを持ち直す
思い出なんか何ひとつ私を助けちゃくれないわ
私をいつも守ってくれるのはパウダールームの自己暗示

感情的な顔にならないで誰にも弱味を知られないで
なんでもないわ私は大丈夫私は傷つかない
なんでもないわ私は大丈夫なんでもないわ私は傷つかない

(※くり返し)

なんでもないわ私は大丈夫なんでもないわ私は傷つかない
Maybe 夢見れば Maybe 人生は
Maybe つらい思いが多くなるけれど
Maybe 夢見ずに Maybe いられない
Maybe もしかしたら


9.トーキョー迷子

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

思い出は綺麗 本当より綺麗
ありえぬほどいい人が 心で育つ
思い出はひいき あいつだけひいき
いいところだけ思い出す それほどひいき

※1年2年は夢のうち まさかと笑って待てば
3年4年は洒落のうち 数えて待てば
5年かければ 人は貌だちも変わる
ましてや男ましてや他人 今日もトーキョー迷子※

ここで待っておいで すぐ戻って来るよ
言われたように そのままで ここにいるのに
気にかかってふらり 待てなくってふらり
歩きだして そのせいで なおさら迷子

(※くり返し)

鴎でもひとり 見習えばいいのに
木の葉でもひとりひとりずつなのに

5年かければ 人は貌だちも変わる
ましてや男ましてや他人 今日もトーキョー迷子

(※くり返し)

5年かければ 人は貌だちも変わる
ましてや男ましてや他人 今日もトーキョー迷子


10.見返り美人(2nd Version)


11.with

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

僕のことばは意味をなさない
まるで遠い砂漠を旅してるみたいだね
ドアのあかないガラスの城で
みんな戦争の仕度を続けてる

旅をすること自体おりようとは思わない
手帳にはいつも旅立ちとメモしてある
けれど

※with…そのあとへ君の名を綴っていいか
with…淋しさと虚しさと疑いとのかわりに
with…そのあとへ君の名を綴っていいか
with…淋しさと虚しさと疑いとのかわりに
with…※

生まれる前に僕は夢みた
誰が僕と寒さを分かちあってゆくだろう
時の流れは僕に教えた
みんな自分のことで 忙しいと

誰だって旅くらいひとりでもできるさ
でも、ひとりきり泣けても
ひとりきり笑うことはできない

(※くり返し)

僕のことばは意味をなさない
まるで遠い砂漠を旅してるみたいだね
けれど
with…そのあとへ君の名を綴っていいか
with…淋しさと虚しさと疑いとのかわりに
with…そのあとへ君の名を綴っていいか
with…淋しさと虚しさと疑いとのかわりに

(※くり返し)


12.笑ってよエンジェル

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

愛しさ余れば憎さがつのる
あれはうそっぱち 愛しさ足らず
たとえ ねぎらいひとつ返されなくても
嘆くようじゃ まだまだハンパな恋さ

だから
応えられなくてごめん そんなふうに悩まないで
遙か離れてしまっても泣き顔よりはいい
ほんとさ

※笑ってよエンジェル夢の中エンジェル
君の笑顔消えてくれるな それだけが願いさ
笑ってよエンジェル 夢の中エンジェル
君の笑顔消えてくれるな それだけが願いさ※

さよなら三角また来て四角
こんど会う時は なおさら深く
君を打つ冬風の風上に立ち
やすらかに暮らせと祈り続けよう

だから
思い出せなくてごめん そんなふうに悩まないで
遙か離れてしまっても恋しさは育つよ
ほんとさ

(※くり返し)

さよなら三角また来て四角
こんど会う時は なおさら深く
さよなら三角また来て四角


13.あした

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

イヤリングを外して 綺麗じゃなくなっても
まだ私のことを見失ってしまわないでね
フリルのシャツを脱いで やせっぽちになっても
まだ私のことを見失ってしまわないでね
カーラジオが嵐を告げている
2人は黙りこんでいる
形のないものに 誰が
愛なんて つけたのだろう 教えてよ

※もしも明日 私たちが何もかも失くして
ただの心しか持たないやせた猫になっても
もしも明日 あなたのため何の得もなくても
言えるならその時 愛を聞かせて※

抱きしめれば2人は なお遠くなるみたい
許し合えば2人は なおわからなくなるみたいだ
ガラスならあなたの手の中で壊れたい
ナイフならあなたを傷つけながら折れてしまいたい
何もかも愛を追い越してく
どしゃ降りの一車線の人生
凍えながら2人共が
2人分傷ついている 教えてよ

(※くり返し)

何もかも愛を追い越してく
どしゃ降りの一車線の人生
凍えながら2人共が
2人分傷ついている 教えてよ

(※くり返し)


14.グッバイガール

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

グッバイガール 何とでも 私のことを
他人は語るがいいさ
グッバイガール はじめから さよなら目当て
そんなふうに語るがいいさ
あの人は恋 私には恋
誰も信じなくても だけど
あの人は恋 私には恋
あの人も信じないけど
汚れてゆく雪のようです 女たちの心は
汚れながら春になります 不埒でしょうか

罪びとの咎を 問いつめるように
別れを数えないでよ
やむにもやまれぬ 別れだったと
私は思っていたのに
あの人は恋 私には恋
いつでも忘れがたい だけど
あの人は言う 街角で言う
別れやすい奴だってさ
汚れてゆく雪のようです 女たちの心は
汚れながら春になります 不埒でしょうか

あの人は恋 私には恋
いつでも忘れがたい だけど
あの人は言う 街角で言う
別れやすい奴だってさ

汚れてゆく雪のようです 女たちの心は
汚れながら春になります 不埒でしょうか

汚れてゆく雪のようです 女たちの心は
汚れながら春になります 不埒でしょうか


15.涙-Made in tears-

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

忘れようと心を決めたのは
ひと足の途絶えだした 公園通り
メッキだらけの けばい茶店の隅っこは
雨やどりの女のための席ね
今ごろ どうしておいでだろうか
今夜は 煙草が目にしみる
男運は 悪くなかった
あんないい人 いやしないもの
男運は 悪くなかった
Made in tears

陽に焼けた サンルーフのたもとから
季節終わりの雨が したたってる
安っぽい格子が うるんで見えるのは
安っぽいシェリーが まわるせいね
今ごろ どうしておいでだろうか
今夜は 煙草が目にしみる
男運は 悪くなかった
あんないい人 いやしないもの
男運は 悪くなかった
Made in tears

きれいなビルに変わった このあたり
出会った日には さえない街だったね
だめかもねと 怯えていたんじゃないの
やっぱりねと 哄えば筋が合うわ
今ごろ どうしておいでだろうか
今夜は 煙草が目にしみる
男運は 悪くなかった
あんないい人 いやしないもの
男運は 悪くなかった
Made in tears


16.空港日誌

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

あなたの心が疲れていた頃へ
もう一度呼び出す 広島空港
風が強くてYSは降りない
気の毒顔で ゲートが閉まる
「今夜の乗客は9人
乳飲み児が1人 女性が2人 あとは常連客
尋ねられた名前は ありません」

あの日にあなたが 博多にいたという
愛のアリバイを壊してあげたい
写真ひとつで 幸せはたじろぐ
安い女と嘲笑うがいいわ

もう一度 むくわれぬ季節があなたに来れば
迷いに抱かれて 戻って来るかと………
今日も風は 飛行機を追い返す

ドアから吹きこむ12月の風が
グラウンドスチュワーデス スカーフを揺らす
ふっと 秘密を話したくなるから
冷たい声で事実を告げて

「今夜の乗客は9人
乳飲み児が1人 女性が2人 あとは常連客
尋ねられた名前は ありません」

羽田へと向かう道にさえ乗っていない
そんなこと 百もわかりきってるけど、でも


17.仮面

作詞:中島みゆき
作曲:甲斐よしひろ

おあいにくさま 何を期待してたの
甘い慰め 無言のぬくもり
そんなに震えて 何を怯えてるの
あれはあんたの正体じゃないか
知ったことじゃない あんたの痛み
勝手に底まで 落ちぶれるがいい

羽振りの良かった時代のように
思い上がった口をききなさい
己れを知らない 子供のように
なんでもできそうな 口をききなさい

ねぇ 覚えてやしないでしょう
あたし あんたが文無しだった
頃から 近くにいたのにさ
近くで見とれていたのにさ

捨てゼリフ無しじゃ 町を出られやしない
そして誰でも内緒で戻るよ
下りの坂なら 落ちる先は海
そうさ あんたの生まれた町へね
惨めな歌なんかブルースシンガーに
くれてやるがいい 捨てちまうがいい

ぼろぼろになって 獣がむせぶ
失うものは もう何もない
ぼろぼろになって 獣が眠る
あたしは邪険に 抱きしめる

ねぇ 覚えてやしないでしょう
あたし あんたが文無しだった
頃から 近くにいたのにさ
近くで見とれていたのにさ

ぼろぼろになって 獣がむせぶ
失うものは もう何もない
ぼろぼろになって 獣が眠る
あたしは邪険に 抱きしめる

ねぇ 覚えてやしないでしょう
あたし あんたが文無しだった
頃から 近くにいたのにさ
近くで見とれていたのにさ


18.熱病(2nd Version)


19.あした天気になれ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

なんにつけ一応は
絶望的観測をするのが 癖です
わかりもしない望みで
明日をのぞいてみたりしないのが癖です

夢もあります 欲もあります
かなうはずなんて ないと思います
夢に破れて あてにはずれて
泣いてばかりじゃ いやになります
雨が好きです 雨が好きです
あした天気になれ

宝くじを買うときは
当るはずなどないと言いながら 買います
そのくせ 誰かが買って
一等賞をもらった店で買うんです

はずれた時は あたりまえだと
きかれる前から 笑ってみせます
あたりまえだと こんなものさと
思っていなけりゃ 泣けてきます
愛が好きです 愛が好きです
あした孤独になれ

夢もあります 欲もあります
かなうはずなんて ないと思います
夢に破れて あてにはずれて
泣いてばかりじゃ いやになります
雨が好きです 雨が好きです あした天気に
雨が好きです 雨が好きです
あした天気になれ


20.杏村から

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

ふられふられて 溜息つけば
町は夕暮れ 人波模様
子守唄など うたわれたくて
とぎれとぎれの ひとり唄をうたう
明日は案外 うまく行くだろう
慣れてしまえば 慣れたなら

杏村から 便りがとどく
きのう おまえの 誕生日だったよと

街のねずみは 霞を食べて
夢の端し切れで ねぐらをつくる
眠りさめれば 別れは遠く
忘れ忘れの 夕野原が浮かぶ
明日は案外 うまく行くだろう
慣れてしまえば 慣れたなら

杏村から 便りがとどく
きのう おまえの 誕生日だったよと

杏村から 便りがとどく
きのう おまえの 誕生日だったよと